≪8Mile≫ ★★★★ 03.10.13

アカデミー賞で最優秀主題歌賞に輝いたヒップホップ界のカリスマ、エミネムの初主演作。彼の実体験に基づき、ラッパーを目指す若者の青春を描く。


主演のエミネムってすごい人気らしい。
ヒップポップは何言ってるか分からないんであまり好きじゃないけどそれでも名前くらいは知っている。
この映画のエンディング曲『ルーズ・ユアセルフ』は、12週連続1位、アカデミー賞で最優秀主題歌賞に輝いた。
この映画も3日間で5446万ドルの興行収入で全米NO.1の記録を打ち立てたそう。

映画の内容がかなり自伝的なもの。本人はファミレスのコックから3年後には自家用ジェット機を持ち200万枚のアルバムを売るようになるのだが、映画ではデトロイトのプレス工場で働いている。

家は貧しくトレイラー・ハウスで立ち退きを強いられ、母親はチャランポランで育児をしない、仕事場ではふた言目にはクビにするぞと言われ、敵対するグループからは暴力を受けたり。
かなり陰惨な生活。

タイトルの「8マイル」はデトロイトに実存する「8マイル・ロード」というストリート名に由来しており、その道より北は裕福な町、南は貧しい町と、貧富を分ける道とのこと。

映画はそんな中でいらだち、突っ張り、自信喪失し、基本的には優しいといったエミネム贈が描かれる。どちらかという懐かしいまでのオーソドックスな青春映画。状況が悲惨な分、感情移入しやすいのとエミネムの俳優としての魅力から良質な青春映画だと思う。

その彼が貧乏から脱出する手段が、ラップである。
ラップの対抗試合みたいのがあって、ステージに二人立ち、お互いの悪口を言い合い、観客の受けが多いほうが勝ちとなる。まるでボクシングの試合みたいだ。

この映画の全体の骨格は「ロッキー」ですね。
一時負けてしまうが最後は盛り返しチャンピオンに輝く。

苦手なラップだけど、こういう形でラップーは世に出ていくのかと目を見張るとこがある。
即興で相手の悪口を作詞しないといけない。かなりきびしい世界だ。

ラップの出来方はなかなか興味深かったけど、それでも日本語字幕で読むとなぜそれがそんなに受けるのかというモノで、結局は類推するしかない。そのあたりがヒップホップならびにこの映画の欠点かな。