■≪エネミー・ライン≫★★★★ 02.09.08
カメラの移動の速度が、1.2秒、スッーと早くなるという使い方がよく出てくる。≪ジェヴォーダンの獣≫でもやっていて最近流行りなのかなぁ。
映像がとにかく凝っている。追撃ミサイルに追われるところなど、206秒で176カットなんだそうで、CGも駆使した全体の追っかけから戦闘機の細かいパーツの連続アップまで、マニアックなまでの映像のたたみかけが心地よい。
主人公は雪原を逃げて回るシーンが多いのだけど、ここでのアクションも飽きさせない。主人公がそう強い男ではないのに圧倒的に不利な立場にいるからハラハラのれん族だ。
こうした映像が可能になったのは、軍の全面協力があってのことだと思う。ただそのせいか、背景として、ちょっとアメリカ軍を褒め讃える美文調になる。上司のジーン・ハックマンが、その上の上司の意見を聞かず、救出に向かう時の、誇らしげな語り口。
弱い男が強い者に立ち向かっていくその心意気を感動的に描き感動を与えるというより、こうした設定をどう撮るかという方に主眼はあるような気がする。そのためいつまでも心に残る映画とはなりにくいが、見ている間楽しめる点ではポイントは高いと思う。
[エネミーライン(2001年).BEHIND ENEMY LINE
SPECIAL EDITION. ジャンル:洋画/アクション.
監督:. ジョン・ムーア. 出演:. オーウェン・ウィルソン.
ジーン・ハックマン. ガブリエル・マクト. 106分]