≪宇宙戦争≫★★★★ 05.12.25


H・G・ウェルズの人気小説をスティーヴン・スピルバーグ監督がトム・クルーズ主演で映画化したSF超大作。共演は人気子役のダコタ・ファニング、演技派ティム・ロビンス。スタッフも役者も一流ぞろいで、スピルバーグ映画史上最高額の製作費1億3300万ドル(約138億円)をかけた豪華エンターテインメント。


 スピルバーグというと《激突!》がデビュー。これは意味もなくトラックが追っかけてくる話。圧倒的に強いものが圧倒的に弱いものを理不尽に追っかける。これは《ジョーズ》にも言えて、スピルバーグの得意パターンだ。

それが最近影を潜めたと思ったらここに来て復活。100万年前に仕込まれたなんとかポットが地底から湧きあがり人間を蹂躙していく。
その非情な感じ、匿名性はまさに《激突》を彷彿とする。
というあたりが誉める限界でしょうか。

テーマが宇宙の侵略で、それを子どもを守るというか、逃げ続けるトム・クルーズに絞るものであまりにミクロすぎる。また子どもかよぉとも思う。

話はただ逃げるだけなので、次第に明らかになる敵の正体くらいしか面白さがないのだけど、その正体もあまりよく分らずじまい。それはそれでいいのだけど、そうなると見るところがなくなる。
派手なCGくらいですかね。

(以下ネダばらし)
これどうやって結末するのだろうと思ったら宇宙人が吸ったり口にした微生物が体に悪かったというオチになる。それも唐突。

今宇宙に出た飛行士はしばらく監禁されて宇宙から何か微生物等を持ち込んでいないか徹底的に調査される。万一まずいものが地球に入ると生態系外の生物でとんでもないことになるからだ。
人間でもそんなことは常識なのに100万年前にこれだけの技術をもっている宇宙人がそれをもらすというのはちょっとあまりにいい加減ではないだろうか。
原作がそうなのかもしれないけどだいぶがっかりなオチです。