≪運命の女≫ ★★★★ 03.03.11
| (原題:UNFAITHFUL) 平凡だが安定した幸せな結婚生活を送っている主婦が、ふと出会った一人の年下の男との情事に溺れていく。 監督は「ナインハーフ」「危険な情事」のエイドリアン・ライン。 主演はこの映画で「2002年アカデミー賞」ノミネートとなったダイアン・レインとリチャード・ギア。 。 |
「喜びのあまり泣く」「悲しみのあまり泣く」演技を同時にもしくは交互にやれと言われたらどうだろう。
どうやっていいのか戸惑うと思うのだけど、ダイアン・レインは見事にやってのけます。 アカデミー主演女優賞のノミネートされたのももっともです。
久しぶりの不倫もの。
っていうか、恋愛モノもずいぶん久しぶり。
問題のシーンは
はじめて結ばれた帰り、電車の中でのこと。気持ちが高ぶって涙が止まらないのだけど、
不倫に対する歓喜、後悔、不安、反省、期待なんて波が交互に押し寄せての複雑な涙なんですね。
それを、きちんと見るものに伝えるんですね。なかなかの名演技、名場面。
演出の冴えもあるんだけど、やはり大半はダイアン・レインの演技を見る映画でしょう。
「恋はするものじゃない。落ちるものだ。」と誰かの言葉ですが、
まさにfalling in Loveしてしまうが家庭も気になる心の葛藤の不倫世界です。
「朝目がさめる前からあなたのことで頭がいっぱい」
というくらいおぼれているから、家事も育児も気がそぞろ。
見え透いたウソで、破滅を承知していても彼のところに走ってしまう。
自分の力ではどうにもならない力で道ならぬ恋にひっぱられてしまう。
話としてはよくあるものでありきたりの映画になるところをダイアン・レインの演技の深さ、瑞々しく見せてくれる。
彼女はこのとき38歳くらいでしょうか。もっと若いと人生に疲れている感じがでないし、上だと見苦しい感じになる。
年齢的にもはまっているかなと思う。
話としては後半家庭に還っていく成長物語にしては最初の動機がうまく見えないなどの問題もあるがエイドリアン・ライン監督にたくさんを求めてはいけない。
話に新鮮味がなくとも、グイグイと見てしまいました。