■≪ボーン・アイデンティティ≫★★★★ 03.02.08
ロバート・ラドラムの原作「暗殺者」は当時すごい評判になった。さすがの私でも読みかけたのだけど、うーん、読破したかどうか記憶がない。つまらないんじゃなくて時間がとれなく間があきすぎたような記憶がある。
今ネットで調べると
「もう飯を食べようと電車に乗ろうと、トイレに行こうと電話がかかってこようと、本書は手放せなくなってくる。ともかく、読みなさい。」
なんて書いてる。
また読みたくなった。
私の知っている人で映画が公開されたということで、あわてて原作を買った人がいる。どうがんばっても原作をこえるとは思えないからで、賢明だと思う。
といって、映画がつまらなかったわけではない。原作も、たぶん、プロのスパイのかっこよさが主旋律だったと思うけだけど、それはこの映画でも堪能できる。
基本はおっかけ。善と悪がありおっかけをするというのは映画の基本だ。それにこの映画では主人公は記憶喪失なので、おっかけられる真相を解明しないとおっかけはとまらない。ただ逃げていてはだめだ。
という映画の基本中の基本の課題を人間兵器とよばれたプロのテクニックでこなしていく。
SFXに頼り妙に明るいアメリカではなくてヨーロッパを舞台にオーソドックスなアクションで見せてくれるのが心地よい。
ヨーロッパの車は小さいのが多いので、複雑が石畳を舞台にカーチェイスするのは独特の味わいがある。以前はよくこんなシーンを見たもので、懐かしく見ましたね。
暗殺をするのに相手の側に子どもがいたので思いとどまったというのは原作もそうなんだろうか。
どうした人間兵器と思いましたが。最近の≪マイノリティ・レポート≫も子どもが動機になっていたな。肝心の解決部分は少し平板な感じがした。原作もそうなんだろうか。やはり原作を読まなくては。
「ボーン・アイデンティティ」は原作どおりのタイトルなんだけど、小説が出た1983年の頃にはこのタイトルでは出せず、「暗殺者」というつまらないタイトルになっている。主人公ボーン、調べると複数の違う国のパスポートを持っている自分のアイデンティティは何だというタイトルとはあまりに趣が違う。
それが20年もたった今日タイトルどおりで出せるようになった。カタカナ言葉が多すぎるという批判もあるけど、まずはいいことだと思う。≪マイノリティ・レポート≫なんてタイトルも昔だったらつかないタイトルだよね。