≪ゲロッパ≫★★ 04.09.17
| ソウルの帝王“JB”ことジェームス・ブラウンを巡って繰り広げられる人情喜劇。収監を控えた組長の夢を叶えるためJB誘拐を企む子分たちの奮闘ぶりをユーモラスに描く。監督は「岸和田少年愚連隊」「のど自慢」の井筒和幸。主演は西田敏行、共演に岸部一徳。“ゲロッパ”とは、日本人にはどうしてもそう聞こえてしまうジェームス・ブラウンの名曲『セックス・マシーン』の歌詞“Get up”のこと。 |
≪ゲロッパ≫なんてタイトルで、ジェイムス・ブラウンをテーマに選ぶあたりが、アイデアですね。伊丹十三の映画を連想する。
映画が完成して、監督さんがテレビに出て、「満足できないとこがある。」と発言していて、「どこですか」と聞かれると、「空の色とか・・・」なんて話をしていた。そのくらいしか満足できないとこはないということらしい。
そこまで言う人が作る映画はいかばかりかと思ってみたのだけど、これがひどい。
コメディといえばコメディなんだけど、良質なコントというレベル。私の好きな岸部一徳が結構出番が多くて、その部分で良質ですね。後、西田敏行がJBの真似をして歌うという肝の部分もしっかりしてる。こうした芸でなんとか支えられているが、後はほとんど笑えない。さらに25年ぶりの親子の対面なんてコテコテの浪花節も泣けない。
良質なコントは超法規的措置などという話がかんで、話の展開が自己満足のご都合主義に走って、見てる人はほったらかしで、監督だけが楽しそうに作っている。
他の人のレビューを見ると、やはりそうした感想の人が多いようなんだけど、笑えた、泣けたという人も中にはいる。
監督もこれで笑えて、泣けるのだと思う。そのあたりは良い悪いじゃなくて、笑いと泣きのツボが違うとしかいいようがない。
ということで井筒監督のこの手の作品はもう見る必要はないでしょう。