■≪ケイゾク/映画≫★★★ 00.10

  これは結果的にはオススメできない映画なのですが、「ケイゾク」ってひいきにしていたTVドラマの映画版なので書くことにします。迷宮入り事件の調書を読むだけで「犯人が分っちゃったんですけど」と解決してしまうというホームズ、金田一、コロンボ、古畑に並びうる魅力ある探偵像の中谷美紀と渡部篤郎のコンビぶりが面白かった。

  このドラマを作ったのが堤幸彦という人でミステリに関する愛情の深さと映像化の巧みさ、キャラづくり、ユーモア、映像的斬新さどれをとっても抜群ででワクワクするとこがあった。先月も書いたことだけど、「池袋ウェストゲートパーク」「トリック」とこの人の才能は尋常ではない。

  ところが、「ケイゾク」で言うと主人公達がトラウマを抱えていて、それを解決するというシリアスなテーマがあって、このメインストーリーの方がシリアスな分面白くない。特に後半サイコ風な展開になってしまって支離滅裂になっていた。

 水と油を強引に混ぜてるって感じるのだけど、堤幸彦監督の感性にその両面があるんだろうね。

 この映画でもそれはかわらない。事件がかたづいたあたりで死者が甦りへんな死闘を繰り返す。ひきずっている過去をこうした形で具象化して対決させるといった狙いがあるのかもしれないけど、単純に面白くない。それよりは、海におとされた中谷が汚れた服を着たままシャワーを浴びて洗濯している方が面白い。
「オイ、普通、脱いで洗わないか!?」