≪キッド≫★★★★  03.02.20
 家に帰ったら8歳の頃の自分がいた なんて状況はどうだろう。
どんな会話をするだろうか。
逆に
小さい頃は、将来どんな大人になるんだろうと思ってたことを思い出す。
こんな大人になっちまって、今、ホントに子どもの頃の自分がタイムスリップしてきたらがっかりするだろうと思う。

子どもの自分と今の私はどんな会話するだろうなと考えると少し面白いとこがある。
というような映画がコレです。

・39歳の仕事ばりばりのブルース・ウィルスのとこに、8歳の自分がタイムスリップして一緒に住み始める。
ブルース・ウィルスは効率、能率一辺倒で、温かみがないという性格。父親が来て、引越しを手伝ってくれと言っても金をやって追い返してしまう。

そんな将来の自分を見た子どもは
「40歳になるのにパイロットじゃないし、家庭はないし、犬もいない。僕の人生の未来は負け犬だ。」
などと嘆かれてしまう。

仕事自体は順調で広いオシャレな家に住み優雅な独身貴族なんだけど、子どもの目からすると自分の夢が何一つかなっていない人生なんだと絶望するわけです。

子どもだと月が大きく見えるだけで大騒ぎだけど、大人の自分にしてみるとタイムスリップまでして来て何騒いでるんだということになる。

話は予想どおり小さい頃の自分と暮らすことで、亡くした子ども心を取り戻していくという風に進んでいく。
まぁ予定調和の世界で、デイズニー映画なので、分かりやすいけどその分少し浅いって感じにはなるけど、ストーリーをシンプルにしながらメッセージはきちんと伝えている映画になっていると思う。
少なくもと忘れてしまった子ども心というのを考えるきっかけにはなる。

誰だか忘れたけど有名な人が「男は心に白い玉を持ちそれが汚れないように転がしていかなければならない。」と言っていた。
たぶんそれが子どもの心といったものだと思う。

子どもといると何をしていても「早く、早く」とになってしまう。歩いていても寄り道ばかりしてえらく時間がかかってイライラしてしまう。子どもはアンチ効率主義の代表で、それが効率主義にそまってしまった大人の目には不愉快にうつる。

仕事などでは激しく効率的な生き方を要求されながら、子どもと接するときはアンチ効率的な面ももっていないとならない。そういう教えとして子どもは存在する面がある。

ブルース・ウィルスはどう見ても感じの悪い大人なんだけど、今の自分もそうなっているのかもしれないと思う。いかにして能率よく動けるかって考えてしまいますからね。少しは反省して白い玉を磨く必要があるかなと思わせる映画でした。

ここでは犬が重要なアイテムだ。犬を飼っているというのは余裕の人生をおくっている証拠になる。
最後に彼女のプロボーズも子犬を抱えているだけでOKとなる。
といって飼おうと思っているわけではないけど。
自分は8歳の自分に恥ずかしくない生活をしているだろうかと見る人に考えさせる力を持つ映画ですね。