■≪緑の街≫★★★★ 02.03.04
恋人の男はミュージシャンの卵、新田(河相我聞)。女は女優の卵、苗子(中島ひろ子)。苗子の方は売れてしまい男はそれを受け止めらず分かれてしまうラブストーリー。
という自伝的話をその後売れたミュージシャンの夏目(河相我聞)が映画のシナリオにして映画化する。その際すでに女優をやめている恋人の苗子(中島)本人をキャスティングするが、ミュージシャンの映画作りは難航に難航を重ねる。
・・・・という自伝的シナリオを作った小田和正が映画化する。
という二重構造の自伝的映画になっていてなかなか凝っている。
小田さんは「いつかどこかで」という一作目の映画が評論家から酷評される。
音楽の世界ではミュージシャンを酷評するということはあまりないし、まして小田さんなので文句のつけようがない。
映画界の方は批判して当たり前その方が多い世界だ。
なもので、評論家からの批判はかなりこたえたよう。負けん気の強い小田さんがリベンジと作ったのがこの作品。1作目でひどい目にあったことをリアルに描きながら、その中の主人公も自伝的映画を映画化させているという凝ったつくりにしているのもムードにながれやすいミュージシャンの映画に対する批判への回答なのかもしれない。
撮影現場のスタッフの扱いの難しさなど、経験してるだけにリアルだし、相手が一方的に悪くて別れた恋でも思い出としては残るのだというメッセージがきちんと核にあるのも好感がもてる。構成に凝ってるだけじゃない。映画に賭ける若者の心情など脇役も描けている。
というわけで、思ったより楽しめた映画でした。それでもと少し思います。こういう商業的な映画を小田さんが作る必要って何かあるのかな。楽しめたので批判する筋合いではないのですが。