≪ミスティック・リバー≫★★★★ 04.08.25

幼なじみの3人の少年は、ひとりが誘拐事件に遭ったことから、次第に離れていくことになる。だが、25年後、彼らは殺人事件を契機に再会する。ひとりは被害者の父、ひとりは容疑者、ひとりは刑事として。デニス・ルヘインの同名ベストセラー小説を「L.A.コンフィデンシャル」の名手ブライアン・ヘレゲランドが脚本化。監督は、クリント・イーストウッド。

娘を殺された男の苦悩という暗いテーマを地味に描いていて、タイクツしそうな話なのが真っ向勝負の演出と役者の演技と緊張感のあるシナリオでのめり込んで見ていられる。
ちょっと最近のアメリカ映画にはない映画で高いクオリティの作品です。

文芸路線の映画でも「感動をありがとう」くらいのハッピーエンドはあるものだけど、この映画はそれすらない。救いがない。

ボタンの掛け違いというか覆水盆に返らずと言うか、一度入った不幸のスイッチは新たな不幸を呼び積み重なっていく。この映画が終ってもその負の連鎖は続いていきそうだ。
しかし、それが人生でしょというほろ苦い視点は共感できる部分も多くて、かえって深い印象が残る映画になっている。運命の不可思議な川、ミスティック・リバーを止めることはかなわずただ背負っていくだけというメッセージは味わいがありますね。