≪2LDK≫★★★★ 04.10.15

鬼才・堤幸彦が、限られた空間の中で暮らすふたりの女性の壮絶なバトルを描く。同じタレント事務所のライバル同士であるラナと希美は、ふとしたきっかけでフラストレーションが一気に爆発、口論から武器を使ったバトルに発展する。野波麻帆&小池栄子共演で贈るサスペンスアクション。

映画出演のオーディションに残った二人は2LKDの同じ部屋に住んでいる。
女優の卵の二人だけで進行するドラマ。場所もアパートの中だけ。

「映画産業って真摯に取り組む価値があると思うわけ」
(真摯の「し」って漢字で書けるんかよ)
「アレッ、私って熱くなりすぎた?」
(気にしてねぇよ、ばかぁ)

「ポテト、後で一緒に食べよ」
「ありがとうございます」(そんな脂肪固まり食うか)
「自分の分後で精算させてもらいます。」
「うん」(今払えよ。テメー)

てな調子で、表面にこやか、心の中はのしりあいの二重構造で話が進んでいき、自分のシャンプーを使った、化粧水を使ったというあたりから、ののしりあいが表明化していく。

小池栄子のイジワルな感じが度を超して、不気味な感じになっていく。それを野波麻帆が受けていく感じで話が進行する。こんだけののしられたら、誰でも切れるだろなという悪態のつきあいは、さらにエスカレートしていき、家財道具での殺し合いになっていく。

カビキラーを目にふけつけるとか(とっても痛そう)、消火器の泡を吹きかけるとか、顔を湯船につけて電気を通すとか。
ここまでくると少しやりすぎで、リアリティがなくなって、それはまぁ、狙いではあるんだろうけど、それよりもそれまでの心の中の言葉が表面化して熱くなっていく感じがなかなかよい。

よくできたシナリオと緊張感ある空間を作り出した堤幸彦の演出と二人の熱演がなかなかです。小品ですが。