≪ロード・オブ・ザ・リング≫ ★★★★  02.10.10
  さすが話題の大作。出てくる景色ひとつとってもファンタジーの世界ならではの特注景色なので、なんとも壮大な絵作りだ。CG技術と言えば一言だけど、川辺に立つ特大彫刻像などそのイマジネーションの豊かさがすごい。原作のモチーフなんだろうか。
 
 集団で戦っているとき、カメラが頭越しに戦いをなめていく。かなり長時間続くのだけど、クレーンでとっているのか、特撮技術なのか。
 すごいなァ黒沢明だってやってないぞ、などと、あちこちで感心できる。
 とりわけ、中盤の「モリアの洞窟」内部でのアクションシーンはうならせるものがありますね。

 と、いいとこはたくさん見つけられますが、これだけよくできていてもそう感動しているわけでもない。
結論としては私はファンタジーはダメですね。善悪がはっきりした寓話的スタイルはどうもなじまない。
愛と冒険のロマンってあまりにも今の生活と接点がない。

 といって、空中戦をしているスパイなんてのに接点があるわけではないのですが、あちらの世界に行ってしまうといくら劇的でも興味が半減する。

 ラストは「えっ、これでお終い?」という終わり方。3部作でもう作品はできているせい。
 あっけなく終ってもそれまでに十分感動させているという自信なんでしょうね。