≪戦場のピアニスト≫★★★★ 03.09.07
| 実在したユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの回想録を、「ローズマリーの赤ちゃん」の巨匠ロマン・ポランスキー監督が映画化。第75回アカデミー賞3部門を受賞した。 ナチスドイツ占領下のポーランド。移送途中で奇跡的に収容所行きを免れたウワディスワフは、その後ユダヤ人居住区、ゲットーからの脱出にも成功。だが、ナチスにおびえながら飢えと戦う、過酷な逃亡生活が始まる。 |
ブレスリーに「イン・ザ・ケットー」という好きな曲がある。
「ゲットー」というのはユダヤ人を集めて住まわせた居留地のようなものというのは知っていたのだけど、こうやって映画で詳細に見たのは初めて。
結局、ユダヤ人に軟禁状態にするための方策でかなり過酷。
そんなこと知らないで♪いんざげとーっ って歌ってたんですね。
その過酷さは収容所送りなどどんどんひどくなる。
ナチが残酷という話はもうたくさん見ているので、ちょっと今更という気がする。
ましてこうやって戦争の悲惨さを描いてもあまり反戦の効果がない。戦争は違うシステムの歯車で動いていることがイラク戦争なんかを見ても分っている。
そう思って少し否定的だったのだけど、こうやって丁寧に説得力ある画面で見せられると、まぁ人間はここまで残酷になれるということは繰り返し語られたほうがいいのかもしれないと思い直したのでした。
印象に残るのは市街戦を引いた画面で見せたことです。
カメラが主人公のアパートの上の階から見る戦闘という目線からはずれないのがかえってリアルで印象的でした。
ナチにちょっと質問しただけで殺される。年寄はそれだけで殺される。
死体を集めて火をつけてその隣で弁当を食ってる。
ちょっと作り手の「どうだ どうだ」という声が聞こえてきてあざといけど、まんざらウソでもないんだろう。これだけ過酷な生というのもそうないことだろう。