■≪ジョンQ −最後の決断−≫★ (03.04.23)ネタバレあり
| 2002年2月の全米公開時、「いまアメリカ映画はデンゼルの時代の真っ只中にいる。彼と同じ時代に生きられることを幸せに思う」と、批評家やマスコミから絶賛、さらに老若男女を問わずA以上の評価を得て、大ヒットを記録した。 製作年 : 2002年 製作国 : アメリカ 監督 : ニック・カサヴェテス 出演 : デンゼル・ワシントン/アン・ヘッシュ/レイ・リオッタ/ロバート・デュバル/ジェームズ・ウッズ 公式サイト : http://www.john-q.jp/ (原題:JOHN Q) |
心臓病の息子を病院に運び込むが、膨大な手術費用がかかることがわかりあれこれ金策に走るが、金はできず追い出されようとする。
そこで父親は病院を占拠、人質をとって手術を要求する。
警察が取り囲んで、マスコミがその周りを囲んで大騒ぎとなる。
そして、父親は、子どものために戦うヒーローとなって民衆に受け入れられていく。
タイミングが悪いというか、どうしたってイラクの爆撃で入院して薬もなく死んでいく子どもたちの画像とだぶる。
散々爆撃しておいて自国では一人の子どものために国民みんなで涙かよ と思ってしまう。
爆撃で死んでるからと言って国内の子どもが死んでもかまわない とは思わないが、素直に見ることはできない。
最後は移植する心臓が間に合わないもので、父親が自殺して心臓を提供するという無茶な話になっていく。それをまた医者が承諾したりする。脅かされてというなら分かるけど、彼の情熱に感動してYESと言ってしまう。あまりにいい加減。医者がそんなことをするという設定はいかがなものか。
さらにそこにちょうどいい心臓が届いてしまう。順番があるのですぐには来ないとこだけど、かわった血液型であうのは息子さんだけだったりする。
ずっとご都合主義の雰囲気が流れている映画だったけどここまでくると失笑ものである。
しかも、過度のヒロイズムとセンチメンタル。感情に流されて、知性を感じさせない筋書き。
彼がどんどん人気を博していくあたりもうんざり。
見るべきところがない映画と思っていたら、あずきさんのHPのこの映画のレビューで、
映画の最後に出てくる
「For Sasha」
とは誰のことなんだろうと思っていたら。
ニック・カサベテス監督が映画と同じく重い心臓病を持つ
娘さんに捧げたものだったと知り。
と紹介されていて、監督にはそれなりの思いがあってこれだけウェットなんだと少し理解できたのでした。