■≪Shall we ダンス?≫★★★★ 05.10.30

アカデミー賞に輝いた『シカゴ』の製作陣が再結集し、リチャード・ギアを主演に描く恋と人生の物語。共演に『ザ・セル』のジェニファー・ロペスと『デッドマン・ウォーキング』のスーザン・サランドン。オリジナル版で竹中直人がふんした青木役を演じるスタンリー・トゥッチのコミカルな演技は要チェック。

 周防正行のエバーグリーンな作品のリメーク。かなり忠実なリメークで、周防監督に対する敬愛の念が感じられる。登場人物がどれも丁寧に描きこまれていて、そのあたりも日本映画をちゃんと勉強してる感じ。

 それでいてどこかテイストが違うのはなんでしょ。日本版の細かいとこ忘れたのでうまく言えないのですが。リチャード・ギアと役所広司の違いかな。

主人公の幸せだけどどこか空虚ってあたりに社交ダンスが入ってくる。しかし基本は幸福に満ちた家庭という気分が微温的で今のアメリカというより少し前のアメリカに感じる。そのあたりのコンセプトがずれているのか狙っているのか分らないところ。

小市民的生活といって、リチャード・ギアがタキシード着て、バラを一本持って奥さんの職場を訪れたらもう世界最高のホストが舞い降りたようなもので、小市民なんて言ってられなく、リアリティを失っている。ということで、よく出来ているけど、違和感も残る。

ただ、ダンスの楽しさを表し、ウキウキさせるという作り手の気持ちはよく伝わってきていい映画だと思う。《シカゴ》の製作人が作っている成果でしょうか。