≪至福のとき≫★★★★ ネタバレあり 03.05.22
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「初恋のきた道」の名匠、チャン・イーモウ監督によるせつなくも温かな人間ドラマ。さえない中年男と目の不自由な少女との交流を、大都市のざわめきのなかで活写する感動作。 見合い相手に旅館経営者だと嘘をついた無職の男が、その家に住む盲目の娘、ウーのめんどうを見ることに。同情した彼は、ウーの笑顔を取り戻すために、ニセのマッサージ屋を開く。 |
結婚したいばかりにあることないこと、というより、ないこと、ないことのウソばかりを並び立てる初老の男の話。
その相手の女性がどう見ても魅力的じゃないところがまた、哀れ。
その女性のご機嫌をとるために、腹違いの盲目の娘をひきとることになる。
チャン・イーモウ監督は女優の起用と描写力に卓越した能力を持っていて、上が盲目の少女を演じたドン・ジエ(董潔)。今回がデビュー作品。
左が「初恋のきた道」のチャン・ツィイーなんですが、
かわいい娘らくし撮らしたら世界一ですね。
今回は長屋を舞台にした落語的雰囲気の人情話コメディで、やはり東洋の映画。どこか日本的たたずまいに親近感が湧きます。
相手が目が見えないことをいいことにホテルのマッサージ室を廃工場につくってだまそうとしてもばれるにきまってる。そこまでウソをつくかという話なんだけど、そのあたりの見え見えのてんやわんやが落語的なとこですね。ちょっとユルユルな話の展開に、芸達者な男優陣と、十八番の女優で楽しめます。
ただですね。ちょっとあげ足どりっぽくなりますが、最後の男のいきなり事故という解決と、盲目の女性が、にこやかに新しい旅立ちに道をずんずん歩いていくというのはいくらユルユルでもちょっとなというとこあります。知らない土地で一人で生きていけるものなのか心配になります。