≪スウィングガールズ≫★★★ 05.12.1
| 東北の片田舎を舞台にジャズの魅力に惹かれた女子高生がバンドを結成し、紆余曲折を経て一直線に突き進む、爽やかな青春“ジャズ”物語。独特のセンスが光る『ウォーターボーイズ』の矢口史靖が監督を務め、上野樹里を始めとするガールズを中心に竹中直人や小日向文世、渡辺えり子、谷啓と個性豊かな面々が脇を固める。出演者本人による迫力ある演奏や、“ムーンライトセレナーデ”などの劇中を彩るスタンダードナンバーは聞きごたえがある。 |
・ブラスバンドをしていた人が見ると面白くないんじゃないだろうか。
最初楽器を吹いても音が出ないのは、肺活量がないからだと皆でランニングを始める。
管楽器というのは鳴っているのは唇で、それだけにコツがいる。鳴らないのはそのせいで、実際画面では、マウスピースを全部口にくわえて吹こうとしているから鳴るわけがない。
ランニングの甲斐あって吹けるようになるという話だけど、画面ではキチンと唇を横一にして唇を鳴らしてる。
そうしたホントのテクニカルなところは飛ばしていこうというのがこの映画のコンセプトだ。
それはしょうがないのだろうけど、違和感ばかりがつきまとう。ウソはやむをえないのだけど、走ればいいと体育会系の物語作りはこの人音楽が好きなんかなぁと思わせる。
そんな吹けもしないような段階で楽器を欲しがるのもピンとこない。あまりにヘタなのが、横断歩道のメロディでジャズを理解して急にうまくなるというのも理解に苦しむ。
移動中の電車の中で楽器を裸でもっているのも理解に苦しむ。普通はケースに入れる。本番で、音あわせをしないで始めようとするのも理解に苦しむ。誰か気がついて音あわせするのだけど、忘れるということ自体が信じられない。
指揮者がいないというのも信じられない。みんなの演奏会なのに主人公たちの持ち時間だけが異常に長いというのもヘン。といったウソつき路線なんだからヘンなところが一杯だ。
演奏は実際に彼女たちがしているのだろうと思うのだけど、これはなかなかうまい。俳優たちの努力がすごくて見せ場になっているというあたりは《ウオーターボーイズ》に似ている。いかに練習したのか。ドキュメントでそれを見せるほうがはるかにドラマなんじゃなかろうか。