≪誰も知らない≫★★★★ 05.04.23

主演の柳楽優弥が史上最年少の14歳という若さで、2004年度カンヌ国際映画祭主演男優賞に輝いた話題作。『ディスタンス』の是枝裕和監督が実際に起きた、母親が父親の違う子供4人を置き去りにするという衝撃的な事件を元に構想から15年、満を持して映像となった。女優初挑戦の、YOU扮する奔放な母親と子役達の自然な演技も秀逸。母の失踪後一人で弟妹達の面倒をみる長男の姿は、家族や社会のあり方を問いかける。

カンヌで賞を取り、キネ旬でも1位になった映画。
という以外は何も知らなかったんだけど、置き去りにされた子どもたちの生活ということで、≪誰も知らない≫というタイトルだったんですね。

1年半かけて、シナリオは子どもたちに渡さずに撮ったそうで、演技とドキュメントの間くらいを狙った演出方法がユニーク。子ども達だけの生活は悲惨から次第に凄惨なものになっていくが画面はあくまでも淡々。

「誰か早く見つけてやれよ」と思って見てたのだけど、児童相談所が見つけて、子どもたちを連れ去るといったドラマチックな展開にはならない。メッセージ性はどのようにも持てる内容を静かに描くことで観客がいいように感じてくれと言ってるようだ。

ワタシには子どもにとっての育児とか親の大切さというとこでしょうか。「育児」をとりあげたらどうなるかという実験のように感じて見ていた。

ビデオで見ていて、スイッチを切ったらテレビのチャンネルに切りかわって、そこで、「今の時代欲しいものはもうたいがい持っている飽和状態にあるので・・・」と高田万由子が言っていた。

とんでもない。子どもが多い母子家庭というだけで、住むところもなく、隠れて暮らさないといけないというのが、日本のレベルなんだ。という見方もしてしまう。