≪チェンジング・レーン≫★★★★  03.05.23

車線変更したばかりに交通事故が発生。そのことで弁護士と離婚寸前の黒人は泥沼の報復合戦に。
「アルマゲドン」のベン・アフレックと「アンブレイカブル」「英雄の条件」のサミュエル・L.ジャクソンの演技の火花。
監督は、 「ノッティング・ヒルの恋人」のロジャー・ミッチェル。

 もともとの原因は事故を起しておきながら傲慢な態度の弁護士にあるのだけど、ボタンの掛け違いは進行してハッカーに銀行口座をいじらせて破産させたり、車のタイヤのネジをはずして事故を起させたりかなり派手な展開となる。

世界征服をたくらむワルなんてのは出てこないで、わりと日常に題材をとり、それなりに見せていくあたりはかえってむつかしいところ。ヘタをするとテレビドラマで十分というネタだ。

悪の心と善の心が交代に出てきて攻撃的に出たり同情的に出たりするのだけど、同情的な行動をとろうとすると相手から攻撃的に出られて逆切れしたりなかなかうまくいかない。

弁護士のアフレックスはこのトラブルから自分の弁護士事務所の内部を探ると違法行為の日常的に行われていることを発見する。

アフレックスが、採用試験の面接をする。
志願者が「法律がなければ世の中は無秩序になる。法がわれわれを文明人たらしめてる。」
と言うと、アフレックスは笑いながら即採用を決める。
「君がどう言うか聞きたいから。3年後、いや、一ヶ月後、あるいは一週間、一時間後に(今と同じ事がいえるかどうか)」

意識のない老人にサインをさせたりけっこうあくどいことを平気でやって何ぼの商売の弁護士なんですね。

そんな不遜な弁護士としての態度が最初の事故の現場で出てしまった。
結局、人生の車線変更を余儀なくされるというのがこの映画のテーマでしょうか。

少し気に入らないのは、日常的なドラマとはいっても、事故をしかけたり、ちょっと常軌を逸してるとこがあり、これで最後折り合いがつくというのは少し無理がある。
まとめ方がちょっと強引で、少し説得力に欠けてるともいえる。
だいたいは、地味なテーマをうまく映画にまとめていて楽しめましたが。