≪東京タワー≫★★ 05.7.31
年上の女性と恋に落ちた青年の心情をつづった江國香織の同名小説を映画化した作品。20歳の年の差カップルを演じるのは黒木瞳と岡田准一。日本でも人気のノラ・ジョーンズが歌っているテーマ曲は要チェック。 |
これは一言でいって「場違い」でした。どなたか「ポケモン映画に無理やり付き合わされたお父さんみたいな気分」と書かれてましたがそんなとこです。ポケモンの映画がいい出来かどうかはまた別問題。
主婦と若い男性の不倫話で、これは圧倒的に主婦をターゲットに作られており、ワタシのようなオジサンは想定外でした。
主婦と若い男性の不倫話ってすべてオジサンは想定外かというとそうでもない。タイトルを思い出さないのだけど、最初の夜の帰り、地下鉄で悦びと罪悪感の葛藤に泣き出す女性なんてシーンの映画がありましたが男性でも感情移入できる。
萩原健一の初主演映画《約束》は岸恵子との恋愛映画でいい映画だった。
自分と同じ年の人が出てこなくても恋愛映画は感情移入できるものであります。
なのにこの映画はダメですね。男性側がジャニーズで、一筋に年上に女性に恋心を持つ。
それを女性が受け入れるか拒むかという話になる。男性は学生とフリーターなんだけど、雰囲気はまるでホストみたいです。
ホストみたいなジャニーズが家に押しかけてきたり、失意のあまり海外に留学したりするんですよ。これはもう御伽噺ですね。
先日の《カンフーハッスル》のコピーが「ありえねー」だったけど、こちらの映画のほうがよっぽど「ありえねー」です。夢物語みたいな話ですので、男性に存在感がない。どう女性が好きなのかも分らない。
出てくる場所、景色、小道具、会話、すべてがキレイ、キレイでこちらもリアリティがない。
夢物語、御伽噺は映画の魅力なのでいいわけですが、それを部外者が見てしまうと、「なぜ、ワタシはコレを見てるんだろう」と疑問を持つことになるんです。
役者は4人ともよかったですね。岡田准一なんてこの映画でブレイクって感じでした。
「冬のソナタ」以降、恋愛映画は主婦が主役の時代なんだろうが。「失楽園」から、これからは「東京タワー族」なんて言葉を狙ってるのだろうかと思いながら見てました。